2024年6月12日水曜日

「球勘」とは何だろうか?

テニスでストロークラリーを成立させるには球勘がある程度備わっている必要が有ります。移動を伴う通常のラリーを成立しせるには、空間認知能力、下半身の移動能力、目と手の協調性、上半身のラケット操作能力、等色々必要だと思います。


ですがここでは単純化の為、ボールは同じコースに同じ様に飛んで来る。打球はブロックではなく普通にスイングしターゲットに打球する前提とします。

この前提とするとこで移動や地面反力といった下半身操作はとりあえず不問とします。
で、飛んで来るボールを自分のスイング中の打点で捕らえてターゲットに打ち返す事が出来ればストロークは成立します。

この様な前提条件のなかで球勘はどこで活用されているのかについて今回は考えてみます。

そもそも球勘の正確な定義とかみたことが有りません。打球する為の感覚て事だと思いますが、感覚(センス、運動神経、経験)といったワードは漠然として共有が大変難しいと感じます。

くどく成りそうですが、なるべく正確な表現をしてみます。





さて、前記の前提条件で打球することを少し掘り下げてみます。

① 飛んで来るボールが想定した打点に到達する時間を正確に予測出来ている。

② 自分のスイングが想定した打点に到達する時間を正確に認識している。

③ ①のタイミングに②のタイミングを同調させる事が出来る。(打点から逆算しスイング始動)

④ ボールの質(スピード、軌道、回転)に対応し、スイング要素(スピード、フェイス角度、スイング角度)を最適化することでターゲットを狙うことが出来る。

⑤ ①の想定した打点のズレに気付いた場合、④のスイング要素を適宜調整し対応する事が出来る。


球勘はこの①~⑤全部で活用されています。

身体はこの①~⑤を反復学習により無意識に実行出来る様にする必要が有ります。


スイングフォームの外見は良いのだが、あまり上手く行かない場合は①~④のどこかに問題がある。たまに上手く行かない場合は⑤に問題があるものと推測されます。



またなにか思い付いたら追記します。

2024年6月11日火曜日

各コート駐車場のご案内


 
錦町コート
コート横です





泉町コート
コート横だが混みやすい







谷保コート
市役所の共用駐車場を利用
カード処理で2時間まで無料





西砂コート
駐車場とコートは徒歩数分と
少し離れている




砂川コート
似た名称が有るのでご注意




矢川コート
スーパーの駐車場を使用
ここ以外にも駐車場有る





滝ケ原コート
コート横に駐車可能




旭ヶ丘コート
コート横だが混みやすい




広場コート
駐車場入口は徐行を推奨


2024年6月5日水曜日

スプリットステップのタイミングについて

 いまだに良く分からないのがスプリットステップです。ここでは一般的な解説に有りがちな身体操作(ジャンプや抜重等)の話しではなくて、動作タイミングについて分からないなりにも色々検討してみたいと思います。

そもそもスプリットステップの目的ですが、次の打球の準備を素早くする為です。次の準備というのはショット選択と移動(前後左右)開始の事です。


これまでの経験から、スプリットステップの動作タイミングを分類してみます。

① 相手の打球直後に片足が着地するパターン

② 相手の打球時に両足が着地するパターン

③ 相手の打球の少し前に両足が着地するパターン

④ そもそもジャンプや抜重動作をしないパターン

⑤ 相手の打球の少し後に両足が着地するパターン

反応スピードは、①…⑤の順で遅くなる。

しかし、①、②の難しところは打球タイミングに合わせる事だと思います。一生懸命ステップして⑤だと本末転倒。また、打球タイミングと合ったは良いが着地で固まってしまい動けないなんて事も有ります。

スプリットステップをするタイミングは一般的に相手が打つ時ですが、相手と自分の状況で表現してみます。

まず、自分が打ったタイミングをAとします。

次に、相手が打ったタイミングをBとします。

更に、自分が打ったタイミングをCとします。

スプリットステップは、自分側が行うAとCの局面を切り換える為の身体操作です。自分側の局面切り換え自体は相手の状況を無視しても可能ですが、Cの精度を上げるにはBで行うのが最適である訳です。

これらのタイミングでスムーズな操作を行う為に注視すべき対象は以下の様に成ります。

A、C:インパクトではボールを視る

B:スプリットステップでは相手とボールを観る

これらのタイミングは一瞬の出来事ですが、このタイミングを成立させるにはその準備期間が当然必要と成ります。

Bを行う為の準備期間は、Aのショット修了からBの直前までと成ります。Cを行う為の準備期間は、BからCのショット直前までと成ります。これら準備期間では基本的に常に相手を観察し続けます。


少し話しそれますが、スキーにもスプリットステップに相当する操作が有ります。ニュートラルとか、エッジ切り換えとか言います。あまり目立たないところですが、スキーの競技力向上には非常に大切な部分であり操作自体も大変難しいです。(切り換えタイミングでは、次の切り換え方向に飛び込む意識で操作)

競技スキーではポールセットから切り換えのタイミングをある程度は事前に読み解くことが出来ます。

テニスでも同様に、自分の打ったショットとお互いの状況(ポジションやバランス)からある程度事前にスプリットステップのタイミングを予測する事は出来ると考えています。


あまり纏まった話しに成って無いので、こんな時はプロの動きを分析するのが良いのでやってみました。

以下の写真は、プロのプラクティス動画からの切り抜きです。二枚セットで下側が相手のインパクトの瞬間、上側がスプリット(重心が下がった)の瞬間です。赤矢印は相手が打ったボールの位置です。














なんかあげ足をとる様に聞こえるかも知れませんが、インパクトの瞬間にスプリット(着地動作)はしていないのが事実の様です。相手コートのサービスラインの前後くらいにボールがあるタイミングでスプリットしています。

上記の現実について少し考えてみました。

簡単に言うと、打球直後のボールの飛び出しでスプリットしてる訳ですね。このタイミングであればボールの飛来方向が判かります。インパクト時だと面の向きだけなので判かりにくいです。


◆ 一旦まとめ

スプリットのタイミングは打球直後に着地、インパクト時点では浮遊した自然落下状態と成る。この落下中に打球方向を観察し適切な足から着地することで最速の動き出しが可能と成る。

(意識としては相手がラケットを振り出したらステップ開始くらいで良いのかも。大事なのはラリーのリズムをつかみスプリットしたいタイミングから逆算してステップを開始する習慣を身に付ける事だと思います。)


また、あまり良くないタイミングは、インパクトよりも早く着地してしまうパターン。これだとステップしてないのと同じだが、タイミングによっては足が固まる懸念もある。

そして一番良くないタイミングは、インパクトのタイミングでジャンプを開始するパターン。これだと相手に簡単に逆をつかれてしまう。自分も含め思いあたる方、動画撮れば一目です。


《追記です》

良くないパターンを誘発する動作についてです。自分が打球した後、次の打球位置への移動が少ないと思い、そこで両足を地面にピタット止めてしまう行動です。気持ちとしては相手の動きを静止して注意深く見ようとしておりなんら間違ってない感じがします。しかし残念ながら身体は固まっしまいタイミング良く動き出す事が難しくなってしまいます。

これを回避するには、打球後は移動の有無に関わらず足を動かし続ける(リズムステップ)事です。子供の頃やった「ケン・ケン・パ」の動きです。

◆ 体の軸を保ち両足を入れ換えてリズムを取りながら相手を観察する。これがスプリットステップのタイミングをはかるポイントだと思います。


また何か気が付いたら追記します。