2022年12月26日月曜日

スキーとテニスの類似性(2)

 テニスでのラケット操作・制御において一番重要な関節は手首だと考えます。

一方、スキーでの板操作・制御において一番重要な関節は足首です。

手と足の違いこそあれ操作対象から一番近い関節である点は同じです。

しかし、両者(テニスとスキー)の運動中の関節の使い方は異なります。

テニスではインパクト時の手首の形や力加減をイメージしてラケットを操作、インパクト付近以外は基本脱力します。 ⇒ 以下その後の追記です。

脱力というよりも、スイングやインパクトによるラケットのブレが生じ難いようにする為に、やや手首の関節可動を抑制し緊張状態を保てる様にします。具体的には手首を外側へ気持ち捻る様なイメージですが見た目では多分わからないと思います。

一方、スキーでは板と雪面が常に接しているために、足首は常に制御されたある程度の緊張状態を保つ必要があります。具体的には足首を内側へ捻る様な操作をします。ブーツの中なので基本誰も分かりません。ただし、屋内で素足でイメトレする機会があれば見分けられます。

スキーではこれから滑り込む雪面と滑走ラインを目で、エッジのくい付きや板の動きを足裏に感じなから滑走します。

テニスではこれから放つ弾道を実現する一瞬のインパクトに向かって、相手コートから飛来するボール軌道や球威を目で、振り出すラケットの動きを掌に感じなから打球するかと思います。

またスキーでは1ターンのなかでエッジング(マキシマム)は一度だけです。この感覚はテニスのインパクトによく似ています。

で、両者(テニスとスキー)ともコネル動き(インパクト付近で手首の操作)はご法度です。

あとリズムの取り方ですが、スキーではターンからの切替えに際し内脚を使ってリズムを取ります。テニスではスイングの後ろ足(軸足)を使ってリズムを取ります。両者(テニスとスキー)ともリズムの取り方のメインは足(足首)です。腕(手)でもリズム取れますがサブです。(腕や上体をメインにリズムを取るとフワフワした重さのない感じになりやすいかと思います)

さて、そもそも今回は何がいいたかったのかと言うと、「首」のつく関節(首、手首、足首)がマテリアルの操作制御のカギて話になります。

微調整は掌(足裏)や指先、パワーの源は腕(脚)や体幹だと思いますが、操作制御を一番担っているのは手首(足首)なのだと思います。

今回は首の話は無かったですがまたそのうち。



2022年12月24日土曜日

フォームとマテリアル

 自論ですが、マテリアル(道具)を使用するスポーツでは「フォーム」というワードが注目されやすい気がしています。

道具を使うスポーツ、例えばゴルフ、スキー、野球のバッティング、剣道、ハンマー投げ、重量挙げ、他。

道具を使わないスポーツ、例えば徒競走、バスケットボール、バレーボール、サッカー、水泳、柔道、他。

道具を使うスポーツでは「フォーム」とか「形」てワードが頭に浮かんたり、普通に使ったりしませんか?

一方、道具を使わないスポーツだと、「フォーム」と言うよりも「体の使い方」てワードの方がしっくりきませんかね? そもそも体しか使わないのだからまあ当然か。(この辺異論ある方いるかも知れませんが)


では何故道具を使うスポーツでは「フォーム」が注目されやすいでしょうか?

2つほど方向性の異なる理由を考えてみました。

① 道具ではあるが体の一部の様に扱える様にするために必要かつ合理的な手段、先人の知恵として「フォーム」が有るという考え方。(ただし過剰なフォーム探求で逆に迷走する場合も有る【フォームは人それぞれ】)

② 道具を操作する形すなわち「フォーム」習得が上達には欠かせない必須のもの、つまり作法(その流派における理想のフォームが有る)ととらえる考え方。(実は誰かが作ったビジネスモデル【初心者向けサーブ、中級者向け…】にのせられている。また上手くいかないない場合の都合よい理由【フォームが固まっいない】)


自分的には①はヒントとして有るが、②は無い。

そして以下が重要なのかと考えています。

・「フォーム」はダイナミックなものである。

【細切れの形を繋いだものではない。また、外からの見た目を筋力で真似るたぐいのものでもない。】

・「フォーム」はあくまで動作の結果である。

【目的の打球結果を得るために体や道具の使い方を試行錯誤する中で、結果的に見た目がその動き(フォーム)になっているだけ。】


*これらはスキー経験から得たものです。

(残念なから目的と手段を間違えた方々を自分を含め沢山見てきました。)







 


テニスの基本

 テニスの基本戦術といわれる世界標準のものがあります。



どれもよく聞く内容ばかりかと思いますが、なかなか出来ないものです。


あと、ポイント戦術というかショット選択のフローチャートなるものが存在します。


これは凄くよく練り上げられていると思います。


で、自分でも「ラリーの5ステップ」なるものを整理してみました。

  ① スプリットステップをする

  ② 打点とショットを決めターンする

  ③ 軸足を置く位置に移動する

  ④ ラケットをスイングし打球する

  ⑤ リカバリーステップをする

よくスイングの順番を表したものは見かけますが、それとは着眼点が異なります。(今回示したものはボールが中心でありスイングはあくまで手段)

2022年12月19日月曜日

テニスの技術

 テニスで勝つ為には、自分の出来る技術を理解しその範囲のなかで戦略をねってプレーすることが出来る巧さが大事なのかと思います。従って、勝てる範囲(相手、レベル)を広げようと考えるのであれば当然技術の向上が必須となります。

そこで、テニス技術を3種類に大別して考えます。

①打つ技術、②拾う技術、③打ち返す技術


①打つ技術とは

ニュートラルボールを打つ、チャンスボールを打つ、ロブを打つ、ドロップショットを打つ、ドライブボレーを打つ、スマッシュを打つ、アプローチショットを打って前に出る、ボレーを打つ、真ん中にリターンする、他。

イメージとしてはフットワークへの負荷が少ない状況で比較的相手からの攻撃力の少ないボールを打つ技術と分類します。


②拾う技術とは

ドロップショットを拾う、アングルショットを拾う、深いロブを拾う、鋭いコーナーショットを拾う、速いサーブをブロックリターンする、他。

イメージとしてはフットワークへの負荷が大きい状況で比較的相手からの攻撃力のあるボールを拾う(球威の無い返球をする)技術と分類します。


③打ち返す技術とは

ヘビートップスピンを打ち返す、低く滑るスライスを打ち返す、キックサーブを打ち返す、ロブを低く打ち返す、鋭いコーナーショットを打ち返す、低く浅い球をトップスピンで打ち返す、パッシングをボレーで打ち返す、深いロブをスマッシュで打ち返す、他。

イメージとしてはフットワークへの負荷が大きい/比較的相手からの攻撃力のあるボール、このいずれか又は両方に該当するボールに対し同等かそれ以上の球威で打ち返す技術と分類します。


基礎練習会をやっていると①がほとんどだったりします。基本的には①~③をバランス良く練習したいと思っています。この辺は対人スポーツの難しいところだったりもしますが、練習の工夫のしどころでもあります。

もう一つ言えることは、①だけだと安定的には勝てない。②だけでも負けにくいが安定的には勝てない。①の延長線上に③はある。同様に②の延長線上にも多分③はある。ただし、③への道のりは②からよりも①からの方が近い気がしています。(多分、目的のショットを実行するために必要な足の動かし方が身体機能的に存在している。従い足の動き(移動)だけを優先してしまうとショットが制限される。)

自分は①⇒②⇒③の順番で技術アップ目指します!







2022年12月10日土曜日

スキーとテニスの類似性

 本格的にテニスをはじめて丁度3年経ちました。スキーは40年近くやっていて、社会人に成ってからはじめて最初基礎スキーを数年やり1級をとった後は、どっぷりと競技スキーにハマリまりました。

なので体を動かすときの最初の思考方法はスキーに置き換える事から始めます。スキーに置き換えことで上達を加速させる事が一番の狙いですが、単純に類似性を日々探す事自体も楽しんでいます。なぜスキーに置き換えると良いかというと、スキーは数十年に渡り試行錯誤の連続でした。的確なアドバイスや良いコーチはとても重要です。スキーではながい年月を費やして得た技術ですが、テニスとの類似性を探すことで上達の遠回りを少しでも回避できると考えました。

で、いろいろ自分なりのテニスとスキーの類似性を発見しました。でも一番肝心のゲーム自体の置き換えが見つけられずにいました。それが今日見つかりました。

テニスのゲーム = タイム自己申告型のスキーレース

と紐付け出来ました。

テニスはじめたころの大いなる疑問は、

テニスのゲーム ≠ アルペンスキーレース

であり、早い(=美しい)人が勝つ訳でもない。

でもまあ、この不等号は中級くらいまでの現象で、おそらく上級では等号が成立するのかな〰️と思って過ごしていました。

でもタイム自己申告型のスキーレースに紐付けすると、バッチリとテニスのゲームと同じ感じになる事に気付きました。

タイム自己申告型のスキーレースとは、やることは普通のアルペンスキーと同じなのですが、一番早い人が勝つのでは無く、スタート前に自己申告したゴールタイムに一番近い人が勝利と成ります。(いろいろなレベルの方が参加するイベント企画などで実施されたりします。)

つまり、自分の力量をきちんと把握していて的確に結果を予測し、かつその通りに実行出来た方が勝つ仕組みと成っています。まあ適当にタイム言ってたまたまラッキーで勝ってことも有るでしょうが、この辺も中級?テニスと似ているかとも思っています。

ちなみに、普通のアルペンレースは100回以上出たかと思いますが、自己申告型のレースは確か1回だけかな。なのでなんとなく紐付けは出来たけど勝ち方のノウハウは特に持っていない事に今さら気付きました。

そろそろテニスをそのまま理解出来るような思考方法のトレーニングをしようかと思いはじめています。