2024年4月19日金曜日

テニスゲート備忘録(2) ~ ショットミスの要因 ~

 今回は自分がゲームになるとやりがちな、ミスに繋がりやす動きをピックアップします。(一般的な内容ではないかも知れません。)


・フォアハンドのアングルショット

フォアバンドストロークでやや甘いボールが来たとき、デュースサイドのサイドT辺りにアングルショットを打つ時の動きが不適切な為にサイドアウトしやすい。

このケースにおいて悪い動きは2つ有ります。

① 腰を回してターゲット方向にボールを送り込もうとする。

② ラケットのスイングにおいて、インパクト以降もラケット面の向きを変え続けてターゲット方向にボールを送り込もうとする。

多分これは子供のころに見ていた「巨人の星」の大リーグボール1号を打ち返した花形満の呪いかも知れませんw



さすがにここまでやりませんが、どうしても体でボールを送り込みたい心理が働いてしまう。ボールは基本的にラケット面の方向に飛んで行くということを「ゲーム中の脳」が理解してくれないようです。体やラケット面をわざわざ回さなくても、ちゃんとアングルに打てるという事を「プレー中の脳」に沢山教えてあげる事にします。


・中ロブのロングアウト

ストロークラリーでややポジションか浅く、下がりながらとりあえず中ロブ返球するケースでロングアウトする事が多い。

このケースの悪い動きは、まず打球前のポジションがまずい。また下がりながら打つ為に下半身のタメが使えず後傾でのスイングとなり軌道が浮きやすい。

下がりながら打つ行為は緊急時にやもをえず使用するだけで、通常ラリー中に安易に使用してしまう行為は横着以外の何者でもない。「楽アレバ苦アリ」

足は疲れるが適切な位置に毎回移動すれば、相手のボールに翻弄されにくいラリーが実現出来ることを習慣化し怠け癖から脱却したい。「苦アレバ楽アリ」



・バックハンドスライスのネットミス

バックハンドでのクロスラリー中のネットミスについてです。これも根本原因はポジションの悪さなのですが少しミス自体の内容を掘り下げてみます。ポジションが悪い為に構える時間が少なくテークバックが不完全な状態からスイングを開始しています。ここで驚愕すべきは「勝手に動作を省略する機能が備わっている」という点です。なので当人は間違いに気付きにくく繰り返すことで変な癖になりやすい。また、上体が開いているので腕の力でボールを飛ばす事になります。ここで緩い球を選択すればショットミスは避けれるのですが、誤った強気でラケットを振ってしまう。結果ラケットの打球面が下向きに反ってしまいボールはネットに突き刺さるといった流れです。

つまり、3つの間違いを犯しています。

ポジションミス ⇒ 球威選択ミス ⇒ スイングミス

なかなか根が深いです。まずはポジションから手を付けようかと考えています。


・フォアハンドストロークのイレギュラー対応

相手からの仕掛け(回転)、コート状態、風の影響等によりイレギュラー(予想と違う軌道)が生じますが、なかなか対応出来ないのが現状です。ここではドライブ系でフルスイングのショットを想定した話と成ります。

大事なポイントは2つ有ると考えます。

①テークバックは大きく取る  

②フォアードスイングのスタートはゆっくり

この理由ですが、体の右後ろから大きく距離を取った状態からラケットをゆっくり振り出すことで、打点までのスイング距離を利用してイレギュラーに対する微調整が可能と成る。(距離が短かったり、振り出しが速いと微調整は難しい)


また何か気が付いたら追記します。





2024年4月16日火曜日

アルペンスキーを対人競技にするアイデア

今回は超マニアックな話しかつ空想です。興味の有る方はどうぞ読んで下さい。

アルペンスキー

まず初めに、アルペンスキーは対人競技の側面が有ります。ルールとしては旗門(ゲート)を正しく順番に通過し時間を競います。で、この旗門を配置する役割りの方をセッターと呼びます。

セッター

配置ルールはカテゴリーによって異なりますが、ルールの規定範囲内であれば「セッターが自由に配置」することが可能です。なので同じコース(ゲレンデ)でもセッターによって旗門の配置に個性が出ます。難しくするか優しくするかはセッターの気持ちしだいです。つまりアルペンスキーはゲレンデの地形変化、環境(雪質や他の方の滑走キズ等)、そしてセッターとの戦いなのです。従い冒頭の通り対人競技の側面が有る訳です。しかし、テニスや格闘技のような同時系列的ではなくて、子供が落とし穴を作りイタズラを仕掛けるような時間差の有る対人性です。(セッターのワナにハマる)

これではテニスの対人競技性とはだいぶ異なるので、同時系列的とするべく空想を巡らしてみました。

で、一応アイデアは纏りました。説明はかなり難しいのですがトライしてみます。

ご存知ない方が多いと思いますが、既存のアルペンスキーにはパラレルスラロームという2人同時に滑ってタイムを競う種目が有ります。

パラレルスラローム

今回のアイデアのイメージはこれに近いです。ただし競うのは時間ではなく、相手にワナを仕掛けてミスを誘います。具体的には以下のような感じです。

まず何にもないゲレンデに、スタートゲートを2つ十分な距離を空けて配置します。仮に右側のスタートゲートにAさんが立ち、左側にBさんが立つとします。Aさんには相方のA'さんがいます。同様にBさんにも相方のB'さんがいます。◯さんの役割は滑ること(滑走者)、◯'さんの役割は相手選手の旗門を設置すること(セッター)です。

スタート順はコイントスで決めて、仮にAさん先行で滑走しはじめます。なお滑走は真横よりも下方向のみで上側移動は失格(=失点)と成ります。Aさんがスタートしてから、1秒以降にB'さんがAさんの規定コース内に第1旗門を設置します。旗門設置はマーカーを置くだけです。なおB'さんの位置はAさんよりも常に下側でなければいけません。Aさんに追い越された時点で負けです。(A-B'オフサイドルール) Aさんが第1旗門を通過した時点でBさんはスタートします。Bさんがスタートしてから、1秒以降にA'さんがBさんの規定コース内に第1旗門を設置します。同様にB-A'オフサイドルールが有ります。後はこれを繰り返して行きます。

要約すると、仲間の滑走者が旗門を通過したら、相手の滑走者の邪魔をするような旗門を追い越されないようにしながら一つ設置し、どちらかが失敗(旗門を通過出来ない、又は滑走者に追い越される)するまで続けます。

アルペン経験者には突っ込みどころ満載かもしれませんが、とりあえず空想(妄想)はこれくらいでやめておきます。


さて、今回こんなゲームプランを考えたとこで少し整理出来たことが有るので、それについて書きます。

テニスはメンタルが大事!という話しはご存知の通りかと思います。

上述のスキー対戦をテニスに例えると、

・滑走者 = ショット動作(身体操作)

・セッター = 戦術系(思考、メンタル)

に当てはまるのかと思います。

アルペンスキーはどちらかと言うと戦略的な思考が大きいです。(バーン状況等で戦術的要素も無くはないですが)


まとめると、テニスは「滑走者」と「セッター」の二人分の作業を一人でこなしていると言えます。やはりメンタルが大事です。(インプレー中は自分のフォームとかを気にしてる場合でなくて、ワナを仕掛けるセッターような思考に専念したいものです!)


また、何か気が付いたら追記します。

2024年4月13日土曜日

ショットの覚え方

今回は前置きは無しで(現状の)結論だけ書きます。


① インパクトを想像しながら目指すスイングを沢山素振りする。(体の動きに関し何も意識しなくても目指すスイングが淀みなく出来るまで)

② 球出しやラリーでボールとのタイミングを合わせながら目指す打球を沢山する。(体の動きに関し何も意識しなくても目指す打球が安定して出来るまで)

③ ゲームで使用し確認する。(緊張した場面で目指す打球が出来ていたか)


◆ まとめると、スイングのことは何も考えないで自動的に打てる様にする練習を進めることが重要。


後まだうまく整理出来ていないのですが、狙って打つ練習は上記を目指す場合あまり良くないようです。この理由は次の様なメカニズムなのかと思っています。

着弾地点を狙う(意図的に凝視する)ことで頭で考える処理が発生します。これに意識が捕らわれると本来は自動化されていた身体操作が邪魔されます。(手とかを操作しボールをコントロールしたがる善意の悪魔が働きだす、でもこの悪魔は運動音痴と言うかノロマなので出しゃばる割に役に立たない)

じゃあ狙わないで「どうやって打つんだ!」と突っ込みが入るかと思います。この辺はまだ推測の域なんですが、相手コートを見て(相手の位置やバランス等の情報を入れた)後は体の反応に任せて(身体が覚えているコート空間【脳内コート】に対し直前に得た情報から)直感的に打球するだけ。(結果的に狙って打った様に傍からは見えるが、本人はなんとなく相手コートを見ながらも飛来するボールを視ることに集中している、決してターゲットを凝視している訳ではない予感がします)


上記の話しは、例えば「自転車に乗れるメカニズム」と似ているのかと思います。一度乗れるようになったら、ペダルをこうして、ハンドルはこうして、…などとは全く考えないかと思います。考えだすと多分コケます。


もう少し何も考えなくてよい(考えてはいけない)理由を補足します。


「手の触覚」ははじめから持っている。


※ 力む(力を入れてグリップを握ると)と触覚が鈍る


「反射運動」ははじめから持っている。


※ 力む(両足で踏ん張って立つ)と反射が鈍る


大事なのは、「本来持っている体の機能を邪魔しないこと」なのかと思います。



《追記1》

ショットの覚え方の理論を整理してみます。


① 目標又は理想のショットの動きを探す。

 (プロやコーチ、周囲の上手い方)

② 上述の方法によりショット技術を確立する。

 (球出し、ラリー、ゲーム)

③ ミスショットを修正し適用範囲を拡げる。

 (失敗原因を探り、適切な対策をとる)


・ミスショットの主な要因について羅列します。本人は自覚してない事が多い予感がします。

① 一連のスイング動作に曖昧な点がある (イメージ不足や、体に無理な動きをしている)

② ボールとのタイミングや位置にズレがある (正しく打点に入れていない、もしくは分からない)

③ インパクト前後に余計な動作を加えている (無意識にごまかして打球する癖がついている)

※原因によって対策方法は異なります。(同じ練習をただ繰り返しても改善は図れない)


また、何か気が付いたら追記します。

2024年3月26日火曜日

ストロークの最近のイメージ

 切り返しからの急激な加速は良くないという話しは以前書いたと思います。ここでは比喩的な自分のイメージを書いてみます。

例えばフォアハンドストローク(ドライブ)では次の様なスイングの流れがあります。

構え ⇒ テークバック ⇒ フォアードスイング ⇒ インパクト ⇒ フォロースルー 

最近自分は、スイングを徐々に加速するようなイメージにしています。

例えば自動車や自転車ならばギアを 1速 ⇒ 2速 ⇒ 3速 と順番に変速する感じです。



自転車がイメージしやすいと思いますが、1速(一番大きいギア)のまま変速しないと負荷が軽過ぎてスピードがのらず普通に走りずらい。逆にトップギア(一番小さいギア)に固定したままスタートしようとすると負荷が重すぎてなかなか加速出来ない。なのでいい塩梅にギア変えてスピードを上げる操作をするかと思います。ストロークも最近はそんな感じにしようと心掛けています。

また、スライスの場合は少しイメージが違って変速機構のない自転車で普通にこいでる感覚です。


そして、いつものようにスライスをスキーで例えると、バンクに板を合わせて滑っている感覚です。はまれば楽チン!



ドライブはスキーだと、フラットバーンをカービングしている感覚です。決まれば快感!




この感覚はこの先どうなるのか分かりませんが、とりあえず今はこんな感じです。ちなみに、少し前までは切り返しから強引に加速させようとしてました。自転車で例えるとローギアで超高速回転(弱虫ペダル風)?w


追記です。

以前コーチが言っていた話を思い出しました。速いスイングスピードで素振りすることは基本誰でも出来ます。ただし、それだとボールにあてることは大変難しい。(それが難なく出来るのが限られたプロ)

グリップを握ることについて

 テニスにおいてグリップの握り方は一番重要で、プレーの良し悪しの9割?が決まってしまう予感がしています。


まだまだ検討途上ですが少し整理?してみます。

例えばラケットを腕の延長部位と仮定した場合、グリップは「関節」又は「骨」ととらえることが出来ます。

・関節(可動関節)ととらえた場合は、手の中でグリップを可動して使用。

・骨(不動関節)ととらえた場合は、ラケットと手は一体化。

また、手首は「顆状関節」または「楕円関節」と呼ばれある程度自由に動かすことが出来ます。


この為、グリップの握りを関節ととらえた場合は手首と近接している為に複雑な可動が可能となります。これを使いこなすには脳神経系の多様な学習が必須です。一方、グリップの握りを骨ととらえた場合は、手首の可動だけとなります。これも定位能力の学習は必須です。


「ボールを押す」と「ボールを弾く」について

・ボールを押すイメージの場合は、グリップは骨の感覚です。

・ボールを弾くイメージの場合は、グリップは関節の感覚です。


「力強さ」と「操作性」について

・ラケットに力を入れやす握りは、ハンマーグリップ (鉄棒などにぶら下がる握り方)

・ラケット操作をしやすい握りは、ピストルグリップ (カウボーイの投げ縄の持ち方)


テニスはオープンスキルスポーツなので絶対的・固定的な握り方はないと思いますが、コントロール性と適度なパワーを求めるならピストルグリップで関節イメージで扱うに落ち着くような気もしています。(まだまだ模索中ですが)


《追記》

フォアハンドでガシャる原因がなんとなく分かって来ました。

一番の原因は【力み】なのですが、もう少し掘り下げました。

脱力と入力の時間的な急激な変化、及び脱力時のグリップのホールド不足(小指側を緩く持ち過ぎ)なのかと思われます。

写真を使って詳しく説明します。

脱力時には小指側が緩んでいる為に
グリップエンドが掌から外れている

入力時には小指側が握り込まれて
グリップエンドが掌に密着する。
また、握り込みにより前腕は回内

上の2つの写真は小指側の入力の有無のみです。同じ角度から撮影し腕は動かしていません。

写真の様にラケットヘッドは立体的にかなり移動しています。恐らく、【ガシャる原因は上下方向の変化】なのかと思います。(前後方向の変化はショットの威力アップのメリット、上下はスピン効果が期待出来ますが質が悪いと考えます)

グリップの脱力⇔入力もほどほどが好ましのかと思います。その為には、【脱力時であってもグリップエンドが掌から浮かない程度に小指側も握る】必要があると考えます。

あと、ラケットを短く持たないで長く?持つ【グリップエンドを掌のヒールあてる長さで持つ】事が脱力しながらも、ラケットヘッドを垂らさない為に重要なのかと思います。(野球のバットはよく短く持てと指導されがちです。テニスでもラケットを短く持てば当然あてやすくは成りますが、ラケット本来の性能が出せない為球威の無いバントテニスに成ります。)



以下は御参考で、

人がなにかを握るイメージ画像です。