2025年2月26日水曜日

全てのショットは2種類である説 ~腕の捻れ方~

 前回はボールとラケットだけの話しをしました。この事象は純粋な物理現象だけなので個人差とかは無い万人共通の話しです。今回は少しだけ身体の話しにも踏み込みたいと思います。身体の話しですが切り口としては万人共通(?)の事象にしたいと思います。

さて、今回はラケットの次の部位である「腕」に関するスイング理論(?)の話しとなります。

よく「サーブではプロネーシヨンを使いましょう。」とか聞くかと思います。ちなみに、プロネーションの反対はスピネーションです。  

今回唱える説は、実践での使用頻度はさておき全てのショット(ストローク、ボレー、サーブ、スマッシュ)は、「プロネーション タイプ」と「スピネーション タイプ」の2種類に分類出来るとうい提言です。

ショット別にその代表例を示します。またそれぞれのショットは球威の出しやすい「オフェンス系」と、ボールの回転、球際や緊急時に有利な「ディフェンス系」に分類しました。


◆FHボレー

・プロネーション タイプ

 ハイボレーやパンチボレー ⇒ オフェンス系

 スイング軌道は

 「つの字」、「カマボコ型」

 手の動きとしては、寝かせた親指を立てて終わる


・スピネーション タイプ

 ローボレーやドロップボレー ⇒ ディフェンス系

 スイング軌道は

 「しの字」、「滑り台型」

 手の動きとしては、立てた親指を寝かせて終わる


◆BHボレー

・プロネーション タイプ

 ローボレーやドロップボレー ⇒ ディフェンス系

 スイング軌道は

 「しの字」、「滑り台型」

 手の動きとしては、立てた親指を寝かせて終わる


・スピネーション タイプ

 ハイボレーやパンチボレー ⇒ オフェンス系

 スイング軌道は

 「つの字」、「カマボコ型」

 手の動きとしては、寝かせた親指を立てて終わる


◆FHストローク

・プロネーション タイプ

 通常のスピンショット ⇒ オフェンス系

 スイング軌道は

 「への字」、「ワイパー型」

 手の動きとしては、小指側から入いり親指をつきだし小指側見せて終わる


・スピネーション タイプ

 ウィンドミル ⇒ ディフェンス系

 スイング軌道は

 「Cの字」、「ボーリング投法型」

 手の動きとしては、手のひらから入いり手の甲を見せて終わる


◆サーブ

・プロネーション タイプ

 通常のサーブ ⇒ オフェンス系

 フォームイメージは「野球の遠投」、「ヤリ投げ」

 手の動きとしては、地面に向けた親指が空に向いて終わる、手のひらを見せる感じ


・スピネーション タイプ

 リンゴの皮むきサーブ ⇒ ディフェンス系

 フォームイメージは「カーボーイの投げ縄」、「ブーメランの縦投げ」

 手の動きとしては、小指側から入り親指をつきだして終わる、手の甲を見せる感じ


◆BHストローク、スマッシュ

 <省略>


以上が今回の解説及び考察となります。



次にオマケとして、この「オフェンス系」と「ディフェンス系」において、手の指のどの辺の力を使うかという仮説です。話し半分でお願いします。


◆オフェンス系

小指と小指球側で握りこみグリップを引っ張る動きを使いボールを潰す様な/ボールに負けないラケット面をつくる。


◆ディフェンス系

親指と人差し指側で握りこみボールを削る様な/ボールを支える様な、もしくはボールを受け流す様なラケット面をつくる。



この指使い方は極めて個人的・感覚的のものだと思います。とりあえず思考/整理のキッカケの為に簡単にメモしてみました。また何か思い付いたら追記します。


追記です。

ショットの話しをすると人によって言っている内容が真逆てことがままあります。これにはおおざっぱに4つ理由が考えられます。

① 片一方の手の動かし方(プロネーション/スピネーションのどちらか)しか知らないケース。

② 状況(ディフェンス/オフェンス)設定が異なっている。もしくは状況で手の動きが変わる認識がないケース。

③ 2つの存在は知っているが、逆側の動きは好ましくないと思い込んでいるケース。(練習環境や入手情報による片寄った洗脳・誤解)

④ 取っ掛かりの段階で、片一方の動きはしやすいが逆側は動かしか難くい感覚のため、それ以来練習していないケース。

上記はいずれも自分に生じた事例です。

理屈整理すればたったこれだけの話しなのですが、なんでテニスの指導理論にまとまってないのだろうか? 個性とかでごまかしている予感もします。最初から2種類あると言ってくれれば両方練習するだけで、こっちがいいとか悪いとか余計な思考(遠回り)が減らせます。考えるべきは実践での2つの使い分けだと思います。


あと、プロネーションやスピネーションを使ってショットを打つ時の注意点です。

前腕の筋肉を意識的に使ってラケットを煽るのはケガのリスクが伴います。結果的に勝手にそうならざる得ないラケットのスタート位置、フレーム進入角度やラケットのスイング軌道をイメージし、これが自然に出来てしまう腕や肩、(身体)の使い方を模索することが重要と考えます。


追記2です。

例外としていくつか腕を捻らないショットもあるので書いておきます。(これらは3種類目に分類するのでは無くあえて例外としました。)

◆腕を捻らないショット

・厚い握りで正面のボレー(ソフトテニス系のボレー)

・厚い握りでの羽子板サーブ

・浅い球をランニングショットするとき、身体の前でラケットを固めたままボディーアタックの様に返球

・脇を閉めて上腕を固定し、肘と手首を支点としたチョップ型のショット(フレーム方向に手でスイングし面圧は手の握力で確保)

これらはボールに回転がかけ難い為、当たりの調整が非常に難しい。また、薄い握りだと面圧が得難いショットだと思います。


所で、肩を支点としたボレーやストロークで腕とラケットを真っ直ぐ下ろして打球する操作があります。この場合端からは一見腕を捻って無いように見えます。しかし、本人はボールを制御(負けない/受け流す)するためにどちらか方向に捻っている(面圧を調整している)と考えています。

ラケットをウエスタン(ラケット面と前腕が直角)以外のグリップで握った場合は、身体機能的に腕を捻った型で打球するのが自然であり、身体に負担が少ないと考えます。(まあ、弱いボールでしたらあまり関係無いかも知れませんが)

2025年2月20日木曜日

テニスが難しい理由     ~ボールとラケットの関係~

 以前、ラケット面の向きとスイング方向及びスイングスピードに対するボールの飛球方向の違いを書いた事があります。

今回はもう少し進化し飛来するボールの方向も含めて整理してみました。(前回のは空中に留まっているボールを打つ簡易的なモデル)

整理といってもポンチ絵(概念図)にしただけです。またボールの飛来軌道はあえて真横から書いていす。現実にはバウンド後に下から跳ね上がる軌道や、ロブで上から落ちてくる軌道などさまざまな軌道が存在します。なのでこの絵を適宜傾けて眺めて下さい。

絵の見方ですが、黒矢印が飛んでくるボール軌道でボールの回転は無い前提。太めの黒塗りがラケット面。青矢印がスイング方向で3方向に振っている事をまとめて表しています。また、スイング中のラケット面は並行シフト(ラケット面の角度は変化しない)。なお、スイングスピードには最適値が存在する。赤矢印はラケットから打ち出されたボールの軌道でスイングの3方向と紐付けしています。


・垂直面でスイング方向を変更


・開いた面でスイング方向を変更


・伏せた面でスイング方向を変更



で、本題のテニスの難しさについてです。
例えば通常のグランドストロークだけを考えても、飛来するボールの軌道は、ライジング、トップ、フォーリング (下図の②、③、④) と3種類の飛来方向があります。


この3種類の打点では同じ打ち方(ラケット面とスイング方向が同じという意味)をすると飛び出すボールの方向は違ってきます。なので面の向きもしくは、スイング方向の調整が必要となる訳です。(スイングスピードでも調整出来るが話しが複雑になるので割愛)

上級者はこの調整を過去の経験から無意識・感覚的に行っていると推測されます。しかし、初心者はこんなメカニズムの存在を知らないため当然ミスします。で、フォームとか気にしたり、ラケットをコネタリ(ラケット面の角度を急激に変えながら打球する操作)して時々上手くいく(たまたま面の角度が狙いとマッチした)が結局安定しない為なんだかテニスは難しと感じてしまいます。

なお、飛来するボールには何らかの回転がかかっているので飛来軌道、バウンド方向、ラケット面に対する反射方向に影響しもう少し複雑です。まあこれらは直感的に理解しやすい事象かと思います。いずれにしても話しがややこしくなるので、今回この事象は省略し直感的に分かりにくい部分に絞りました。(ボレーが難しい理由の一因は飛来するボールの回転の影響がストロークより大きい)

さて、今回はあえてボールとラケットだけの話にしていますが、それでもこれだけ複雑な調整が必須な訳です。現実にはある時間のなかで変化するボール軌道、これに合わせた打点設定及び身体移動とスイング選択をスムーズに実行する必要がある訳です。まあ難しくて当然です。でも理屈がきちんと分かっていれば、あとは自信を持って練習・実行するのみです!

余談ですが、3種類の飛来軌道のどれで打球するかという選択は、スキーにおいてゴフ斜面を滑る時にゴフのどのライン(溝/背中/バンク)を選ぶかといった感覚に似ている気がします。当然滑り方も変わってきます。この辺整理出来たらまた別途書いてみたいと思います。

追記です。
念のため今回解説したボール変化を実際に検証してみました。簡単化の為ボールをトスの様に真上から落とす形でやり、正しい結果が確認出来ました。で、思ったのですが、真上から落とすボールを開いた面で打つ動作と被せた面で打つ動作は実は同じ現象です。違いはボールの回転方向と飛び出し方向。
(横方向から飛来するボールの返球に際しても回転方向と飛び出し方向の理屈は同じです。大きな違いはボールの回転方向によるマグヌス効果に加えて重力の影響が顕在化する事で、スピン/スライス特有の軌道に成ると考えます)

追記2です。
今回のお題とは異なりますが少し関連するかな、以前から気になっていた事があります。それは、わりと簡単に打ち易いスイングフォームと、最初は大変だが慣れるとテニスらしいスイングフォームがあるということです。(典型的な例が猫パンチサーブと普通のサーブ)
わりと簡単に打ち易いフォームの落とし穴は、端的にいうと「打球する時ボールに加える回転方向の制御範囲(回転軸の変更出来る角度)が狭い」て事なのかと思います。
ボールの回転制御も念頭にテニスらしい打ち易さの追求が自分の価値観(テニスの楽しみ)の基準です!

追記3です。
まとめと言う程でもないですが、ラケットでボールを打球するときに考慮すべき(もしくは無意識に反応している)キーワード(パラメータ)を列挙します。なお、簡素化の為2次元的なモデルとします。

◆飛来するボールを打球するに際して
・ボールのスピード
・ボールの回転量と回転方向
・ボールの入射角度

◆ボールを打球するラケットワークとして
・ラケット面の角度
・ラケットのスイング軌道
・ラケットのスイングスピード

この6つは必要最低限の必須パラメータだと考えます。意識/無意識に関わらずこれらを考慮しないスイングフォームは無意味かと思います。
なので素振りをする際は飛来するボールの上記パラメータとその打点をイメージしてスイング練習しないと、ただのストレッチ(?)に成ってしまいます。

2024年6月12日水曜日

「球勘」とは何だろうか?

テニスでストロークラリーを成立させるには球勘がある程度備わっている必要が有ります。移動を伴う通常のラリーを成立しせるには、空間認知能力、下半身の移動能力、目と手の協調性、上半身のラケット操作能力、等色々必要だと思います。


ですがここでは単純化の為、ボールは同じコースに同じ様に飛んで来る。打球はブロックではなく普通にスイングしターゲットに打球する前提とします。

この前提とするとこで移動や地面反力といった下半身操作はとりあえず不問とします。
で、飛んで来るボールを自分のスイング中の打点で捕らえてターゲットに打ち返す事が出来ればストロークは成立します。

この様な前提条件のなかで球勘はどこで活用されているのかについて今回は考えてみます。

そもそも球勘の正確な定義とかみたことが有りません。打球する為の感覚て事だと思いますが、感覚(センス、運動神経、経験)といったワードは漠然として共有が大変難しいと感じます。

くどく成りそうですが、なるべく正確な表現をしてみます。





さて、前記の前提条件で打球することを少し掘り下げてみます。

① 飛んで来るボールが想定した打点に到達する時間を正確に予測出来ている。

② 自分のスイングが想定した打点に到達する時間を正確に認識している。

③ ①のタイミングに②のタイミングを同調させる事が出来る。(打点から逆算しスイング始動)

④ ボールの質(スピード、軌道、回転)に対応し、スイング要素(スピード、フェイス角度、スイング角度)を最適化することでターゲットを狙うことが出来る。

⑤ ①の想定した打点のズレに気付いた場合、④のスイング要素を適宜調整し対応する事が出来る。


球勘はこの①~⑤全部で活用されています。

身体はこの①~⑤を反復学習により無意識に実行出来る様にする必要が有ります。


スイングフォームの外見は良いのだが、あまり上手く行かない場合は①~④のどこかに問題がある。たまに上手く行かない場合は⑤に問題があるものと推測されます。



またなにか思い付いたら追記します。

2024年6月11日火曜日

各コート駐車場のご案内


 
錦町コート
コート横です





泉町コート
コート横だが混みやすい







谷保コート
市役所の共用駐車場を利用
カード処理で2時間まで無料





西砂コート
駐車場とコートは徒歩数分と
少し離れている




砂川コート
似た名称が有るのでご注意




矢川コート
スーパーの駐車場を使用
ここ以外にも駐車場有る





滝ケ原コート
コート横に駐車可能




旭ヶ丘コート
コート横だが混みやすい




広場コート
駐車場入口は徐行を推奨


2024年6月5日水曜日

スプリットステップのタイミングについて

 いまだに良く分からないのがスプリットステップです。ここでは一般的な解説に有りがちな身体操作(ジャンプや抜重等)の話しではなくて、動作タイミングについて分からないなりにも色々検討してみたいと思います。

そもそもスプリットステップの目的ですが、次の打球の準備を素早くする為です。次の準備というのはショット選択と移動(前後左右)開始の事です。


これまでの経験から、スプリットステップの動作タイミングを分類してみます。

① 相手の打球直後に片足が着地するパターン

② 相手の打球時に両足が着地するパターン

③ 相手の打球の少し前に両足が着地するパターン

④ そもそもジャンプや抜重動作をしないパターン

⑤ 相手の打球の少し後に両足が着地するパターン

反応スピードは、①…⑤の順で遅くなる。

しかし、①、②の難しところは打球タイミングに合わせる事だと思います。一生懸命ステップして⑤だと本末転倒。また、打球タイミングと合ったは良いが着地で固まってしまい動けないなんて事も有ります。

スプリットステップをするタイミングは一般的に相手が打つ時ですが、相手と自分の状況で表現してみます。

まず、自分が打ったタイミングをAとします。

次に、相手が打ったタイミングをBとします。

更に、自分が打ったタイミングをCとします。

スプリットステップは、自分側が行うAとCの局面を切り換える為の身体操作です。自分側の局面切り換え自体は相手の状況を無視しても可能ですが、Cの精度を上げるにはBで行うのが最適である訳です。

これらのタイミングでスムーズな操作を行う為に注視すべき対象は以下の様に成ります。

A、C:インパクトではボールを視る

B:スプリットステップでは相手とボールを観る

これらのタイミングは一瞬の出来事ですが、このタイミングを成立させるにはその準備期間が当然必要と成ります。

Bを行う為の準備期間は、Aのショット修了からBの直前までと成ります。Cを行う為の準備期間は、BからCのショット直前までと成ります。これら準備期間では基本的に常に相手を観察し続けます。


少し話しそれますが、スキーにもスプリットステップに相当する操作が有ります。ニュートラルとか、エッジ切り換えとか言います。あまり目立たないところですが、スキーの競技力向上には非常に大切な部分であり操作自体も大変難しいです。(切り換えタイミングでは、次の切り換え方向に飛び込む意識で操作)

競技スキーではポールセットから切り換えのタイミングをある程度は事前に読み解くことが出来ます。

テニスでも同様に、自分の打ったショットとお互いの状況(ポジションやバランス)からある程度事前にスプリットステップのタイミングを予測する事は出来ると考えています。


あまり纏まった話しに成って無いので、こんな時はプロの動きを分析するのが良いのでやってみました。

以下の写真は、プロのプラクティス動画からの切り抜きです。二枚セットで下側が相手のインパクトの瞬間、上側がスプリット(重心が下がった)の瞬間です。赤矢印は相手が打ったボールの位置です。














なんかあげ足をとる様に聞こえるかも知れませんが、インパクトの瞬間にスプリット(着地動作)はしていないのが事実の様です。相手コートのサービスラインの前後くらいにボールがあるタイミングでスプリットしています。

上記の現実について少し考えてみました。

簡単に言うと、打球直後のボールの飛び出しでスプリットしてる訳ですね。このタイミングであればボールの飛来方向が判かります。インパクト時だと面の向きだけなので判かりにくいです。


◆ 一旦まとめ

スプリットのタイミングは打球直後に着地、インパクト時点では浮遊した自然落下状態と成る。この落下中に打球方向を観察し適切な足から着地することで最速の動き出しが可能と成る。

(意識としては相手がラケットを振り出したらステップ開始くらいで良いのかも。大事なのはラリーのリズムをつかみスプリットしたいタイミングから逆算してステップを開始する習慣を身に付ける事だと思います。)


また、あまり良くないタイミングは、インパクトよりも早く着地してしまうパターン。これだとステップしてないのと同じだが、タイミングによっては足が固まる懸念もある。

そして一番良くないタイミングは、インパクトのタイミングでジャンプを開始するパターン。これだと相手に簡単に逆をつかれてしまう。自分も含め思いあたる方、動画撮れば一目です。


《追記です》

良くないパターンを誘発する動作についてです。自分が打球した後、次の打球位置への移動が少ないと思い、そこで両足を地面にピタット止めてしまう行動です。気持ちとしては相手の動きを静止して注意深く見ようとしておりなんら間違ってない感じがします。しかし残念ながら身体は固まっしまいタイミング良く動き出す事が難しくなってしまいます。

これを回避するには、打球後は移動の有無に関わらず足を動かし続ける(リズムステップ)事です。子供の頃やった「ケン・ケン・パ」の動きです。

◆ 体の軸を保ち両足を入れ換えてリズムを取りながら相手を観察する。これがスプリットステップのタイミングをはかるポイントだと思います。


また何か気が付いたら追記します。

2024年5月14日火曜日

健康グッズ

 

年間300日以上テニスしている自分の心強いサポートアイテムについて、あまり需要無いとは思いますがリフレッシュ用健康グッズの使用頻度をランキング形式で紹介します。


第1位 マッサージチェア



第2位 乗馬チェア
第2位 首マッサージ器



第3位 バイブレータ(大)
第3位 バイブレータ(小)



第4位 指圧ボール
第4位 首指圧器



第5位 ストレッチポール
第5位 ハンドローラー
第5位 電動ローラー

家にいる時は、ほとんどマッサージ器の上かも知れませんw

2024年4月19日金曜日

テニスゲーム備忘録(2)    ~ ショットミスの要因 ~

 今回は自分がゲームになるとやりがちな、ミスに繋がりやす動きをピックアップします。(一般的な内容ではないかも知れません。)


・フォアハンドのアングルショット

フォアバンドストロークでやや甘いボールが来たとき、デュースサイドのサイドT辺りにアングルショットを打つ時の動きが不適切な為にサイドアウトしやすい。

このケースにおいて悪い動きは2つ有ります。

① 腰を回してターゲット方向にボールを送り込もうとする。

② ラケットのスイングにおいて、インパクト以降もラケット面の向きを変え続けてターゲット方向にボールを送り込もうとする。

多分これは子供のころに見ていた「巨人の星」の大リーグボール1号を打ち返した花形満の呪いかも知れませんw



さすがにここまでやりませんが、どうしても体でボールを送り込みたい心理が働いてしまう。ボールは基本的にラケット面の方向に飛んで行くということを「ゲーム中の脳」が理解してくれないようです。体やラケット面をわざわざ回さなくても、ちゃんとアングルに打てるという事を「プレー中の脳」に沢山教えてあげる事にします。


・中ロブのロングアウト

ストロークラリーでややポジションか浅く、下がりながらとりあえず中ロブ返球するケースでロングアウトする事が多い。

このケースの悪い動きは、まず打球前のポジションがまずい。また下がりながら打つ為に下半身のタメが使えず後傾でのスイングとなり軌道が浮きやすい。

下がりながら打つ行為は緊急時にやもをえず使用するだけで、通常ラリー中に安易に使用してしまう行為は横着以外の何者でもない。「楽アレバ苦アリ」

足は疲れるが適切な位置に毎回移動すれば、相手のボールに翻弄されにくいラリーが実現出来ることを習慣化し怠け癖から脱却したい。「苦アレバ楽アリ」



・バックハンドスライスのネットミス

バックハンドでのクロスラリー中のネットミスについてです。これも根本原因はポジションの悪さなのですが少しミス自体の内容を掘り下げてみます。ポジションが悪い為に構える時間が少なくテークバックが不完全な状態からスイングを開始しています。ここで驚愕すべきは「勝手に動作を省略する機能が備わっている」という点です。なので当人は間違いに気付きにくく繰り返すことで変な癖になりやすい。また、上体が開いているので腕の力でボールを飛ばす事になります。ここで緩い球を選択すればショットミスは避けれるのですが、誤った強気でラケットを振ってしまう。結果ラケットの打球面が下向きに反ってしまいボールはネットに突き刺さるといった流れです。

つまり、3つの間違いを犯しています。

ポジションミス ⇒ 球威選択ミス ⇒ スイングミス

なかなか根が深いです。まずはポジションから手を付けようかと考えています。


・フォアハンドストロークのイレギュラー対応

相手からの仕掛け(回転)、コート状態、風の影響等によりイレギュラー(予想と違う軌道)が生じますが、なかなか対応出来ないのが現状です。ここではドライブ系でフルスイングのショットを想定した話と成ります。

大事なポイントは2つ有ると考えます。

①テークバックは大きく取る  

②フォアードスイングのスタートはゆっくり

この理由ですが、体の右後ろから大きく距離を取った状態からラケットをゆっくり振り出すことで、打点までのスイング距離を利用してイレギュラーに対する微調整が可能と成る。(距離が短かったり、振り出しが速いと微調整は難しい)


・飛来するボールの弾道は断定的に予測しない

これまでは飛来するボールの種類(スピン/スライド/フラット)、弾道、スピード等から、打点に至るおおよその弾道を推測し、その打点に向けてスイングしていました。予測が合えばショットは安泰ですが、外れると最悪空振りです。

で思ったのですが、打点と言うか弾道を断定的に予測してはいけないのだと認識しました。テークバック時点くらいで、打点に至る弾道を決めてしまうと弾道が推測とズレた場合、フォアドスイングの対応が困難となにプチパニックです。

弾道を断定的の予測しなければ、インパクト直前までボールを見続ける必要があり、スイングも自ずとその動きに沿ったものになり、想定外の対応は少なく成ります。


・ショットミスの本質的な原因?

打ち方はそこそこ出来ているはずなのにも関わらず、それほど難しそうでないボールをミスする事が少なからず有ります。メンタルや練習不足で片付けるのはちょっと短絡的な気がしており、ずっと模索しています。

先日スクールで、スプリットステップのやり方を詳しくレクチャーしてもらいました。前々から薄々気になってはいたのですが全く間違ってました…。一番の間違は相手のインパクトの一瞬のタイミングにステップを合わせようと身構えて身体操作していた点です。そうではなく相手とのラリーのリズムを取るなかで副次的にステップする感覚のような気がしています。(まだ正確な言語化に至ってないし、現状理解も不足していますので追々)

で、このスプリットステップとミスショットの関係ですが、極論するとラリーをミスせずに一番安定させるのに必要な要素はリズム感です。リズム感がなくてラケット振るタイミングだけを頼りに返球していると、そのラリーは不安しかない予感がします。

従って、リズム感がないままラリーしているから、展開された遅いボールに反応出来ない、遅いショートボールに反応出来ない、遅いムーンボールに反応出来ないといった現象になるのだと思います。遅いボールを例に書きましたが、早いボールも理屈はほぼ一緒だと思います。ただし、早いボールの場合はリズム感よく反応出来たとしてもフィジカルの限界がある点です。


・コントロール主体の相手と対戦する時の心構え

中級くらいでコントロール主体の方は強打は基本してこない。その代わりにスローボールを活かして前後左右に揺さぶりをかけて来ます。浅く遅いボールで前に誘き出してサイドにまったりパスとか、深い中ロブとか。とかくシングルコートの端っこ、漢字の「口」の字のエリアを狙う傾向が有ります。

で、自分が失敗パターンに陥るのは、相手の浅く遅いボールを警戒し過ぎて自分のポジションがいつのまにか浅目(ベースラインの内側)に成ってしまう事です。ここに居て深い中ロブを打たれるとバランスよく返球するのが難しく成ります。また、相手からの深めの遅いボールを安易に強打すると、オプションスペースに低めにブロック返球された場合、次の対応が難しく成ってしまいます。

戦略として一番良いのは相手に主導権をあたえない事ですが、相手に主導権がある場合は焦らず通常ポジション(ベースラインの後方)で対応、浅いボールならネットプレーのポジションに切り換える。といったなんら通常と変わらない心構えで対応する事が重要な気がしています。

◆ 浅く遅いボールを警戒し過ぎない。

◆ 深く遅いボールを安易に強打しない。


・コントロール主体の相手への対策 (検討1)

まずラリーのベースとしては質の高いストローク(重いボール)で主導権を握る方向で始める。それで相手が低く浅いボールを打ってきたならその確率を確認する。1/4以下ならコントロール出来ていない。1/2以上ならコントロールされている。コントロールされていなければそのまま続ければよいが、コントロールされているならばプランを変更する。例えば、ベースのボールの他にデッドゾーン辺りに遅い中ロブを混ぜて使う。これで様子を見る。ボールの緩/急やフォア/バックに対応出来ているか。あるいは低めのスライスを混ぜて様子を見る。ボールの緩/急、フォア/バック又は前/後に対応出来ているか。一連のショットの注意点はリスクを取ったものでは無く、甘くならない範囲で相手の様子を見るボールである事が重要である。なお、当然相手も攻めて来ようとしている訳で、守備となった場合の対処法も常に並行して考えなからプランを進める必要がある。この様子見の中で相手の弱点らしきところか見えて来たならぱ、後はひたすらそこを攻めればよい。


・二度引きの発生メカニズムと対策

二度引きの発生原因はターン(ローディング)せずに手でラケットを引いてしまう為です。ターンせずに手で引くとどこにもエネルギーが溜まりません。そこで必然的に手に反動を付け打球するエネルギーを得ようとする訳です。また、二度引き動作はボールのバウンドきっかけで始まる為に遅いボールならなんとなく打球出来ますが安定感は無いです。速いボールは振り遅れてダメです。

ここで大変興味深いのは当人は全く二度引きしている意識が無いという事です。この理由は「手でラケットを引く」動作を行っている為にちゃんと引いていると誤解します。また「反動を付けて云々」は打球までの一連の動作であるとこれまた誤解します。そして、「なんとなく打球出来る」ので問題ないし、速いボールは練習不足なだけと都合よく誤解します。

なので、二度引きを指摘しても、されてもなかなか話しが噛み合いません。また、次の様なアドバイスは無意味です。

✕ 二度引きしない様に注意しましょう!

✕ ラケットを早くセットしましょう!

✕ しっかりと狙って打球しましょう!


◆ 二度引きの防止対策として3つ考えました。

① ボールとスイングのリズムを合わせる事で打球タイミングをはかる事です。相手から打球されたボールがネットを越えて高い位置なら「ハイ」、次にボールがバウンドして低い位置なら「ロー」、そしてボールが跳ね上がり打点付近になったら「ヒット」と声を出します。このボールの流れ「ハイ ⇒ ロー ⇒ ヒット」とラケットスイングを次の様に合わせます。最初のハイでテークバックしラケットヘッドを高くセットして構えます。次のローでラケットダウンし振り出しの前段階に入ります。最後のヒットでラケットスイングのインパクトが合えば完成です。(間違いはヒットのタイミングでラケットを一気に振り出してしまう事です)

② 体のターンでスイングエネルギーが溜まるということを体感した上で反復練習する。スイングエネルギーが溜まる自覚があれば、そもそも二度引きする必要性が無くなる。

③ あえてブロックショット(当て返し)を選択する。実践では時間的にターン準備が間に合わない事も有ります。ここで無理にスイングしようとすると当然手打ちと成りボールは安定しません。こうなるくらいならむしろ当て返しの方が準備時間が短く出来てボールコントロールがしやすいという考え方です。当て返しの場合はラケット面をセットするだけなので二度引きには成り難いはず。


※ ターン(ローディング)しないでも二度引きにならない打ち方があるので例外として書いておきます。

ラケットを立てにブランコの様に振って打球する場合ターンは不要です。(警備の誘導員が棒を振る感じ) この場合のエネルギーは重力です。

ただし、ラケットのセット位置が体に近く低い場合はもう一度ラケットを高く引き直す必要が生じ、結局二度引きに成ってしまいます。



また何か気が付いたら追記します。