スライス系のスキーにおける操作イメージがなんとなく見えてきた気がするのでとにかく書いてみます。
ボレー/ストロークに関わらず、スライス系のショットでは大きなバックスイングが不要です。(テークバックでは無くバックスイング。テークバック≒構えは必須) 緊急時などではバックスイングほぼ無しとなる事もある。他方、ドライブ系では少なからずバックスイングは必要というか自動的に発生します。
スライス系のショットがディフェンスやフェイント等で活用されるのは、このバックスイングの工程(移動距離や時間)が短い事が1つの理由と考えられます。
さて、このスライス系のショットはスキーにおいてどんなスキー操作のイメージなのか考えてみました。
まずはじめに、スキーのターン局面は以下の様に分解出来ます。
斜滑降 ⇒ 谷回り ⇒ 直滑降 ⇒ 山回り ⇒ (斜滑降)
このスキーの局面をテニスのスイングの局面に置き換えてみました。
<スキー> <テニス>
斜滑降 = 準備/構え
谷回り = バックスイング
直滑降 = フォワードスイング
山回り = フォロースルー
ついでに書くと、
切替え = スプリットステップ
ターンマキシマム = インパクト
て感じです。
冒頭で述べた様にスライス系のショットはバックスイング工程の省略が特徴です。従って、スキーにおいては谷回りを省略した様なスキー操作という事になります。
以下の2つのターン操作技術が思い付きます。
① 山開きシュテムターン
山回り局面においてテールをズラす事でカービング操作を省略している。(一気にずらせば急激な方向転換が可能) 一般的にスキー技術の導入段階で練習するテーマであり比較的簡単にターンしやすい点は、スライスと似ているかと思います。
② スイング&グライド
これはカービングスキーが登場する以前(~90年代)にレーシングスキーで活用されたスキー操作技術です。谷回りではスキー板を滑空するようにスイングして方向付けし、その後はエッジをグリップさせて板をグライド(≒カービング)させるというものです。ただし強靭な脚力・体力が必要であり、その点はスライスの省エネ性とはだいぶ異なります。ただし、攻撃的で糸を引くような低く滑るスライスとイメージは似ているのかも知れない。
ところで、カービングスキー登場以降(2000年~)はターン技術も進化し谷回りでは板をズラさずに、板をしならせて回す事がスピードアップのカギと成って来ました。なのでスキーの操作方法が激変したとも言えます。(基礎系/競技系のスキーヤーは技術思考の人が多く新技術習得のチャレンジ欲は大勢でした)
丁度この流れは、テニスのクラシックスタイルからモダンテニスへの変化と類似します。(カービングスキーでクラシックなターン技術を使い続けるのがもったいないと感じる様に、最新のテニスラケットでクラシックなスイングスタイルでプレーし続けるのはとてももったいないと感じてしまいます)
後半はだいぶ話しが脱線しましたが、また何か思い付いたら追記します。
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