2025年5月19日月曜日

最近の練習内容          ~5種類のポイント形式~

 最初やっているシングルス練習内容を簡単に紹介します。

目的は、「ポイント獲得力の向上」と「ディフェンス力の向上」です。

指針は、「8方向(前後左右斜め)への移動を伴ったショット」です。

双方の最初の立ち位置を規定し、ある程度規定した球出しからポイントを開始します。これ以降は双方基本的には自由です。これにより様々な状況に応じた対応力・判断力の向上を目指します。


具体的には以下の5種類のポイント形式を練習します。

絵の見方について、青色は球出し側、赤色は打球側、黄色は球出しの軌道イメージと成ります。


①ランニングショットからのポイント                 (横移動からのショット)





②パッシングからのポイント
(バックステップからのショット)





③アプローチからのポイント
(中に入ってからのショット)





④ドロップからのポイント
(ネット付近に走り込んでからのショット。
なお、この練習ではディフェンス対オフェンス(=ロブ対スマッシュ)状況を促する為に、球出し側はドロップ又はロブの2種類のショット制限を設けます。)





⑤チャンスボールからのポイント
(中に入ってタメてからのショット)







この様な「ポイント形式練習」に成った経緯を簡単に説明します。

この練習形式に至るまでに、いわゆる「球出し練習」や「ラリー練習」もやってきました。
これらの練習の一番の欠点は実践との解離です。
純粋にショット練習をするには向いているが、なかなかゲームに結びつかない。

だからと言ってゲームだけしていても、結局今出来そうなことをしているだけで進歩している実感が得にくい。(ゲーム感は多少上がるが技術の進化は少ない)

そこで、コートの全エリアで使う様々なショットを強制的にポイントのスタートや設定条件とする事でスキルアップさせる手法を取り入れました。



この練習での気付き

・双方の位置とボール(コース、スピード、球種)の関係による結果の変化(強打/ニュートラル/当返し/エラー)を実感しながら練習出来る。

・現状の技術レベル(なにが出来て/なにが出来ない)が把握しやすい。(ゲームだと偶然なのか/実力なのか判別が難しい。ラリー練習だと出来ていると誤解しやすい。)

・1球目の球出しは試合中に飛んで来るような意図を持ったボールを入れる事が練習の質の向上に繋がる。

・1球目の返球側は、相手の球出しのタイミングでスプリットステップしてから移動しないと練習の質が落ちる。(1球目はおおよその打球コースが分かっている為、予測/判別なしで移動出来てしまう。
逆に言うと、予測出来てると打球自体は簡単だったりするのも事実である。しかし、ゲームではそうも行かない。)



<追記>

更に最近は、上記ポイント形式のメニューを絞って下記のラリー練習を追加しました。

⑥ 守りvs攻め (ショット制限/エリア制限)



青:守り側 (ロブ/ドロップ/ブロック、後ろ半面)
赤:攻め側 (強打/他なんでも可、コート全面)

守り側は、ベースラインの右側又は左側に立ち後ろ半面のエリアを守れば良い。遅く緩い返球をするショット制限はあるが、相手コートの全面どこに狙ってボールを配球しても構わない。

攻撃側は、どんなショット選択でもよくて強打ができる。ただし、相手の立っている側の後ろ半面(相手が届きそうなところ)を狙うエリア制限がある。

両者にこのような制限を設けることで、守り対攻撃のラリー練習を成立させる事が出来る。

注意点としては、守備側の返球が普通の遅くない返球になってしまうとコートカバーが主体の振り回し練習(スライスで拾いまくる)になり、この練習目的(移動し強打で攻撃する)からはズレてしまう。

この練習をやって思ったのは、遅い球で相手を揺さぶることの重要性とその技術の難しさの気付き。(相手からの猛烈な強打は、例えボールに触れても思ったところに返球するのは至難の技) なのでタッチと強打はどちらも必須な技術である。で、どちらも共通点と言うか、大前提はコントロールである。



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