2025年5月21日水曜日

スキーとテニスの類似性      ~技術の修錬方法~

 今回は技術の修錬方法について記述します。

まず、スキーの話しからですが、競技スキーではカービング ターンが必須です。

カービング スキーを履けばカービング ターンみたいものは出来ますが、真のカービング ターンはそんな簡単な技術ではありません。

ここではカービング ターンの細かな内容ではなく、その技術を修得する過程で実施した練習内容と考え方を説明します。


カービング ターン開眼のヒントは当時(25年前?)習っていたスキーコーチのデモンストレーションだったりするのですが、その当時はその意味も・そのデモを真似ることも全く出来ませんでした。

でもまあカービングはしているし、なんとか出来てるのかな~くらいに思っていました。しかし、そんな思い込みは斜度の厳いバーンや、緩斜面であっても鋭角なターンが要求されるゲートセットにおいては、ターンの技術不足(真のカービング ターンではない)が簡単に露見されてしまいました。

そこで色々な練習を試しました。なお、当時の情報源はスキー雑誌や書籍、DVD、スキー レッスンへの参加、知り合いとの情報交換くらいでした。

ひたすら真のカービング ターンを得る為に、もんもんとした時間がそれから何年も続きました。


とんなある日、昔ヒントをくれたスキーコーチのデモをふと思い出して真似てみることにしました。

練習するバーンは中緩斜面、とにかくゲレンデの上から下までひたすらこの動きの修得を目指しました。

この動きを自分は「カービング ボーゲン」と呼んでいます。


一見、プルーク ボーゲンの様に見えますが、エッセンスが全く違います。

とにかく一日中この練習をやっていた事もあった気がします。

そうしていくうちに、ある時なにか今までにはなかった感覚がスキーから伝わった来ました。その感覚を確信とするため更に練習を継続しました。


考え方として一番大事なのは、「スキーに仕事をさせる事」その為には「スキーの性能を活用出来る身体の使い方をする事」です。

この練習によりカービング ターンの質は確実に向上して結果も良くなりました。


次に、テニスです。

5年前テニスを始めた訳ですが、その時からテニスにおける「カービング ボーゲン」を探す旅が始まりました。


ここに来てなんとなくその練習方法が見えてきたので紹介します。

特別新しい練習方法でも何でもないです。

それはズバリ「棒立ちショット」です。


少数のテニスコーチが「棒立ちショット」を取り上げているのでもしやご存知の方もいるかも知れません。

でも、この練習の真意を理解しようと取り組んでいる方は恐らく少ない予感がします。

自分も最初これを見た時、んー、なにをしてんだ!? と思いました。そして、手抜きショットと勝手の判断し、当然練習などには取り入れず忘れていました。

そして、糸口が見えないまま時間だけが流れました。


「カービング ボーゲン」と「プルーク ボーゲン」見た目の印象はなんとなく似てますが、エッセンスがぜんぜん違います。

で、ふと思ったのです。

あっ!そうか、一見簡単そうに見える・初心者用?ととらえがちな練習。実は「棒立ちショット」は「真の垂直軸ショット」なのではないかと!

言葉のニュアンスからは、棒立ち = 手抜き(手打ち) を連想しますが、当然手抜き(手打ち)なとではありません。むしろ真逆でこれこそ真のショットであり、ショットの根幹を体得する為の練習方法なのだと思いはじめました。


なかなかこの理解に到達出来なかった一つの要因として、あまりに多いYouTube動画のほとんどが、開脚でのパワーポジションでなければ競技でのストロークにあらず的な風潮に完全に感化されていました。(もちろんそれ自体は正しいと思います。)


テニスでも多分スキーと同じ考え方でよく、

考え方として一番大事なのは、「ラケットに仕事をさせる事」その為には「ラケットの性能を活用出来る身体の使い方をする事」なのだと思っています。


ちなみに、フェデラーはプラクティスの前半の方は棒立ちです。これはサボってるわけではなくて、スイングとインパクトに集中し、ラケットから伝わる情報を感じているのだと、自分は勝手に解釈しています。

(なぜなら、自分はスキーの滑り出しでカービング ボーゲンをやり、その日の調整をまず図ることが超重要な作業でした。)


まだこの練習法が超重要であるだろう事に気が付いたばかりなので、これからやりこんで行って結果に結び付けたいと思っています!


多分、垂直軸の軸ブレ(上下左右方向含む)、インパクトに向けてのスイングのブレや、インパクトでの面ブレを極限まで減らすことにより、極めて少ない身体からの(必要最低限の)エネルギーであっても、ラケットの反発性能を十二分に発揮させることが出来、質の高い打球が実現出来るものと想像しています。



2025年5月19日月曜日

最近の練習内容

 最初やっているシングルス練習内容を簡単に紹介します。

目的は、「ポイント獲得力の向上」と「ディフェンス力の向上」です。

指針は、「8方向(前後左右斜め)への移動を伴ったショット」です。

双方の最初の立ち位置を規定し、ある程度規定した球出しからポイントを開始します。これ以降は双方基本的には自由です。これにより様々な状況に応じた対応力・判断力の向上を目指します。


具体的には以下の5種類のポイント形式を練習します。

絵の見方について、青色は球出し側、赤色は打球側、黄色は球出しの軌道イメージと成ります。


①ランニングショットからのポイント                 (横移動からのショット)





②パッシングからのポイント
(バックステップからのショット)





③アプローチからのポイント
(中に入ってからのショット)





④ドロップからのポイント
(ネット付近に走り込んでからのショット。
なお、この練習ではディフェンス対オフェンス(=ロブ対スマッシュ)状況を促する為に、球出し側はドロップ又はロブの2種類のショット制限を設けます。)





⑤チャンスボールからのポイント
(中に入ってタメてからのショット)







この様な「ポイント形式練習」に成った経緯を簡単に説明します。

この練習形式に至るまでに、いわゆる「球出し練習」や「ラリー練習」もやってきました。
これらの練習の一番の欠点は実践との解離です。
純粋にショット練習をするには向いているが、なかなかゲームに結びつかない。

だからと言ってゲームだけしていても、結局今出来そうなことをしているだけで進歩している実感が得にくい。(ゲーム感は多少上がるが技術の進化は少ない)

そこで、コートの全エリアで使う様々なショットを強制的にポイントのスタートや設定条件とする事でスキルアップさせる手法を取り入れました。



この練習での気付き

・双方の位置とボール(コース、スピード、球種)の関係による結果の変化(強打/ニュートラル/当返し/エラー)を実感しながら練習出来る。

・現状の技術レベル(なにが出来て/なにが出来ない)が把握しやすい。(ゲームだと偶然なのか/実力なのか判別が難しい。ラリー練習だと出来ていると誤解しやすい。)

・1球目の球出しは試合中に飛んで来るような意図を持ったボールを入れる事が練習の質の向上に繋がる。

・1球目の返球側は、相手の球出しのタイミングでスプリットステップしてから移動しないと練習の質が落ちる。(1球目はおおよその打球コースが分かっている為、予測/判別なしで移動出来てしまう。
逆に言うと、予測出来てると打球自体は簡単だったりするのも事実である。しかし、ゲームではそうも行かない。)


2025年3月10日月曜日

スキーとテニスの類似性(スライス系)

 スライス系のスキーにおける操作イメージがなんとなく見えてきた気がするのでとにかく書いてみます。

ボレー/ストロークに関わらず、スライス系のショットでは大きなバックスイングが不要です。(テークバックでは無くバックスイング。テークバック≒構えは必須) 緊急時などではバックスイングほぼ無しとなる事もある。他方、ドライブ系では少なからずバックスイングは必要というか自動的に発生します。

スライス系のショットがディフェンスやフェイント等で活用されるのは、このバックスイングの工程(移動距離や時間)が短い事が1つの理由と考えられます。

さて、このスライス系のショットはスキーにおいてどんなスキー操作のイメージなのか考えてみました。

まずはじめに、スキーのターン局面は以下の様に分解出来ます。

 斜滑降 ⇒ 谷回り ⇒ 直滑降 ⇒ 山回り ⇒ (斜滑降)


このスキーの局面をテニスのスイングの局面に置き換えてみました。

<スキー>     <テニス>

 斜滑降 = 準備/構え

 谷回り = バックスイング

 直滑降 = フォワードスイング

 山回り = フォロースルー


ついでに書くと、

 切替え = スプリットステップ

 ターンマキシマム = インパクト 

て感じです。


冒頭で述べた様にスライス系のショットはバックスイング工程の省略が特徴です。従って、スキーにおいては谷回りを省略した様なスキー操作という事になります。

以下の2つのターン操作技術が思い付きます。


① 山開きシュテムターン

山回り局面においてテールをズラす事でカービング操作を省略している。(一気にずらせば急激な方向転換が可能) 一般的にスキー技術の導入段階で練習するテーマであり比較的簡単にターンしやすい点は、スライスと似ているかと思います。


② スイング&グライド


これはカービングスキーが登場する以前(~90年代)にレーシングスキーで活用されたスキー操作技術です。谷回りではスキー板を滑空するようにスイングして方向付けし、その後はエッジをグリップさせて板をグライド(≒カービング)させるというものです。ただし強靭な脚力・体力が必要であり、その点はスライスの省エネ性とはだいぶ異なります。ただし、攻撃的で糸を引くような低く滑るスライスとイメージは似ているのかも知れない。


ところで、カービングスキー登場以降(2000年~)はターン技術も進化し谷回りでは板をズラさずに、板をしならせて回す事がスピードアップのカギと成って来ました。なのでスキーの操作方法が激変したとも言えます。(基礎系/競技系のスキーヤーは技術思考の人が多く新技術習得のチャレンジ欲は大勢でした) 

丁度この流れは、テニスのクラシックスタイルからモダンテニスへの変化と類似します。(カービングスキーでクラシックなターン技術を使い続けるのがもったいないと感じる様に、最新のテニスラケットでクラシックなスイングスタイルでプレーし続けるのはとてももったいないと感じてしまいます)


後半はだいぶ話しが脱線しましたが、また何か思い付いたら追記します。




2025年2月26日水曜日

全てのショットは2種類である説 ~腕の捻れ方~

 前回はボールとラケットだけの話しをしました。この事象は純粋な物理現象だけなので個人差とかは無い万人共通の話しです。今回は少しだけ身体の話しにも踏み込みたいと思います。身体の話しですが切り口としては万人共通(?)の事象にしたいと思います。

さて、今回はラケットの次の部位である「腕」に関するスイング理論(?)の話しとなります。

よく「サーブではプロネーシヨンを使いましょう。」とか聞くかと思います。ちなみに、プロネーションの反対はスピネーションです。   

今回唱える説は、実践での使用頻度はさておき全てのショット(ストローク、ボレー、サーブ、スマッシュ)は、「プロネーション タイプ」と「スピネーション タイプ」の2種類に分類出来るとうい提言です。

ショット別にその代表例を示します。またそれぞれのショットは球威の出しやすい「オフェンス系」と、ボールの回転、球際や緊急時に有利な「ディフェンス系」に分類しました。


◆FHボレー

・プロネーション タイプ

 ハイボレーやパンチボレー ⇒ オフェンス系

 スイング軌道は

 「つの字」、「カマボコ型」

 手の動きとしては、寝かせた親指を立てて終わる


・スピネーション タイプ

 ローボレーやドロップボレー ⇒ ディフェンス系

 スイング軌道は

 「しの字」、「滑り台型」

 手の動きとしては、立てた親指を寝かせて終わる


◆BHボレー

・プロネーション タイプ

 ローボレーやドロップボレー ⇒ ディフェンス系

 スイング軌道は

 「しの字」、「滑り台型」

 手の動きとしては、立てた親指を寝かせて終わる


・スピネーション タイプ

 ハイボレーやパンチボレー ⇒ オフェンス系

 スイング軌道は

 「つの字」、「カマボコ型」

 手の動きとしては、寝かせた親指を立てて終わる


◆FHストローク

・プロネーション タイプ

 通常のスピンショット ⇒ オフェンス系

 スイング軌道は

 「への字」、「ワイパー型」

 手の動きとしては、小指側から入いり親指をつきだし小指側見せて終わる


・スピネーション タイプ

 ウィンドミル ⇒ ディフェンス系

 スイング軌道は

 「Cの字」、「ボーリング投法型」

 手の動きとしては、手のひらから入いり手の甲を見せて終わる


◆サーブ

・プロネーション タイプ

 通常のサーブ ⇒ オフェンス系

 フォームイメージは「野球の遠投」、「ヤリ投げ」

 手の動きとしては、地面に向けた親指が空に向いて終わる、手のひらを見せる感じ


・スピネーション タイプ

 リンゴの皮むきサーブ ⇒ ディフェンス系

 フォームイメージは「カーボーイの投げ縄」、「ブーメランの縦投げ」

 手の動きとしては、小指側から入り親指をつきだして終わる、手の甲を見せる感じ


◆BHストローク、スマッシュ

 <省略>


以上が今回の解説及び考察となります。



次にオマケとして、この「オフェンス系」と「ディフェンス系」において、手の指のどの辺の力を使うかという仮説です。話し半分でお願いします。


◆オフェンス系

小指と小指球側で握りこみグリップを引っ張る動きを使いボールを潰す様な/ボールに負けないラケット面をつくる。


◆ディフェンス系

親指と人差し指側で握りこみボールを削る様な/ボールを支える様な、もしくはボールを受け流す様なラケット面をつくる。



この指使い方は極めて個人的・感覚的のものだと思います。とりあえず思考/整理のキッカケの為に簡単にメモしてみました。また何か思い付いたら追記します。


追記です。

ショットの話しをすると人によって言っている内容が真逆てことがままあります。これにはおおざっぱに4つ理由が考えられます。

① 片一方の手の動かし方(プロネーション/スピネーションのどちらか)しか知らないケース。

② 状況(ディフェンス/オフェンス)設定が異なっている。もしくは状況で手の動きが変わる認識がないケース。

③ 2つの存在は知っているが、逆側の動きは好ましくないと思い込んでいるケース。(練習環境や入手情報による片寄った洗脳・誤解)

④ 取っ掛かりの段階で、片一方の動きはしやすいが逆側は動かしか難くい感覚のため、それ以来練習していないケース。

上記はいずれも自分に生じた事例です。

理屈整理すればたったこれだけの話しなのですが、なんでテニスの指導理論にまとまってないのだろうか? 個性とかでごまかしている予感もします。最初から2種類あると言ってくれれば両方練習するだけで、こっちがいいとか悪いとか余計な思考(遠回り)が減らせます。考えるべきは実践での2つの使い分けだと思います。


あと、プロネーションやスピネーションを使ってショットを打つ時の注意点です。

前腕の筋肉を意識的に使ってラケットを煽るのはケガのリスクが伴います。結果的に勝手にそうならざる得ないラケットのスタート位置、フレーム進入角度やラケットのスイング軌道をイメージし、これが自然に出来てしまう腕や肩、(身体)の使い方を模索することが重要と考えます。


追記2です。

例外としていくつか腕を捻らないショットもあるので書いておきます。(これらは3種類目に分類するのでは無くあえて例外としました。)

◆腕を捻らないショット

・厚い握りで正面のボレー(ソフトテニス系のボレー)

・厚い握りでの羽子板サーブ

・浅い球をランニングショットするとき、身体の前でラケットを固めたままボディーアタックの様に返球

・脇を閉めて上腕を固定し、肘と手首を支点としたチョップ型のショット(フレーム方向に手でスイングし面圧は手の握力で確保)

これらはボールに回転がかけ難い為、当たりの調整が非常に難しい。また、薄い握りだと面圧が得難いショットだと思います。


所で、肩を支点としたボレーやストロークで腕とラケットを真っ直ぐ下ろして打球する操作があります。この場合端からは一見腕を捻って無いように見えます。しかし、本人はボールを制御(負けない/受け流す)するためにどちらか方向に捻っている(面圧を調整している)と考えています。

ラケットをウエスタン(ラケット面と前腕が直角)以外のグリップで握った場合は、身体機能的に腕を捻った型で打球するのが自然であり、身体に負担が少ないと考えます。(まあ、弱いボールでしたらあまり関係無いかも知れませんが)

2025年2月20日木曜日

テニスが難しい理由     ~ボールとラケットの関係~

 以前、ラケット面の向きとスイング方向及びスイングスピードに対するボールの飛球方向の違いを書いた事があります。

今回はもう少し進化し飛来するボールの方向も含めて整理してみました。(前回のは空中に留まっているボールを打つ簡易的なモデル)

整理といってもポンチ絵(概念図)にしただけです。またボールの飛来軌道はあえて真横から書いていす。現実にはバウンド後に下から跳ね上がる軌道や、ロブで上から落ちてくる軌道などさまざまな軌道が存在します。なのでこの絵を適宜傾けて眺めて下さい。

絵の見方ですが、黒矢印が飛んでくるボール軌道でボールの回転は無い前提。太めの黒塗りがラケット面。青矢印がスイング方向で3方向に振っている事をまとめて表しています。また、スイング中のラケット面は並行シフト(ラケット面の角度は変化しない)。なお、スイングスピードには最適値が存在する。赤矢印はラケットから打ち出されたボールの軌道でスイングの3方向と紐付けしています。


・垂直面でスイング方向を変更


・開いた面でスイング方向を変更


・伏せた面でスイング方向を変更



で、本題のテニスの難しさについてです。
例えば通常のグランドストロークだけを考えても、飛来するボールの軌道は、ライジング、トップ、フォーリング (下図の②、③、④) と3種類の飛来方向があります。


この3種類の打点では同じ打ち方(ラケット面とスイング方向が同じという意味)をすると飛び出すボールの方向は違ってきます。なので面の向きもしくは、スイング方向の調整が必要となる訳です。(スイングスピードでも調整出来るが話しが複雑になるので割愛)

上級者はこの調整を過去の経験から無意識・感覚的に行っていると推測されます。しかし、初心者はこんなメカニズムの存在を知らないため当然ミスします。で、フォームとか気にしたり、ラケットをコネタリ(ラケット面の角度を急激に変えながら打球する操作)して時々上手くいく(たまたま面の角度が狙いとマッチした)が結局安定しない為なんだかテニスは難しと感じてしまいます。

なお、飛来するボールには何らかの回転がかかっているので飛来軌道、バウンド方向、ラケット面に対する反射方向に影響しもう少し複雑です。まあこれらは直感的に理解しやすい事象かと思います。いずれにしても話しがややこしくなるので、今回この事象は省略し直感的に分かりにくい部分に絞りました。(ボレーが難しい理由の一因は飛来するボールの回転の影響がストロークより大きい)

さて、今回はあえてボールとラケットだけの話にしていますが、それでもこれだけ複雑な調整が必須な訳です。現実にはある時間のなかで変化するボール軌道、これに合わせた打点設定及び身体移動とスイング選択をスムーズに実行する必要がある訳です。まあ難しくて当然です。でも理屈がきちんと分かっていれば、あとは自信を持って練習・実行するのみです!

余談ですが、3種類の飛来軌道のどれで打球するかという選択は、スキーにおいてゴフ斜面を滑る時にゴフのどのライン(溝/背中/バンク)を選ぶかといった感覚に似ている気がします。当然滑り方も変わってきます。この辺整理出来たらまた別途書いてみたいと思います。

追記です。
念のため今回解説したボール変化を実際に検証してみました。簡単化の為ボールをトスの様に真上から落とす形でやり、正しい結果が確認出来ました。で、思ったのですが、真上から落とすボールを開いた面で打つ動作と被せた面で打つ動作は実は同じ現象です。違いはボールの回転方向と飛び出し方向。
(横方向から飛来するボールの返球に際しても回転方向と飛び出し方向の理屈は同じです。大きな違いはボールの回転方向によるマグヌス効果に加えて重力の影響が顕在化する事で、スピン/スライス特有の軌道に成ると考えます)

追記2です。
今回のお題とは異なりますが少し関連するかな、以前から気になっていた事があります。それは、わりと簡単に打ち易いスイングフォームと、最初は大変だが慣れるとテニスらしいスイングフォームがあるということです。(典型的な例が猫パンチサーブと普通のサーブ)
わりと簡単に打ち易いフォームの落とし穴は、端的にいうと「打球する時ボールに加える回転方向の制御範囲(回転軸の変更出来る角度)が狭い」て事なのかと思います。
ボールの回転制御も念頭にテニスらしい打ち易さの追求が自分の価値観(テニスの楽しみ)の基準です!

追記3です。
まとめと言う程でもないですが、ラケットでボールを打球するときに考慮すべき(もしくは無意識に反応している)キーワード(パラメータ)を列挙します。なお、簡素化の為2次元的なモデルとします。

◆飛来するボールを打球するに際して
・ボールのスピード
・ボールの回転量と回転方向
・ボールの入射角度

◆ボールを打球するラケットワークとして
・ラケット面の角度
・ラケットのスイング軌道
・ラケットのスイングスピード

この6つは必要最低限の必須パラメータだと考えます。意識/無意識に関わらずこれらを考慮しないスイングフォームは無意味かと思います。
なので素振りをする際は飛来するボールの上記パラメータとその打点をイメージしてスイング練習しないと、ただのストレッチ(?)に成ってしまいます。