これまでどちらかと言うとボールスピードを上げる為の高速系技術に注目し試行錯誤してきました。まあこれはアルペンスキーヤーの本能的なものです。
ふと思い出したのですが、スキーの高速系技術と低速系技術は似ているようで実際はちょっと違う。(ここでの低速系技術とは緩斜面でスキーを極力減速させずにスムーズに操作すること) 低速系は落下や遠心力が少ない、その少ない力(外力)を上手く感じスムーズな滑走に変えられるかが重要。一方、高速系は外力が大きく、いかに外力と喧嘩せず、その力を推進力に変えられるかが重要です。
もっと簡単に言うと、低速系が出来ない人は立ちコゲします。高速系が出来ない人は暴走します。
また、ある程度高速系(普通のスピード)が出来ても、実は低速系か出来ないてことも多い気がします。
でこの低速系/高速系のスキーの話しが、テニスとどの辺が似ているかについて次に説明します。
【低速系技術】
スキー:外力が少ない条件での対応力
テニス:相手の遅いボールへの対応力
例えばスライスで説明すると、状況により踏み込みなからスイングするケースと、踏み込まないでスイングするケースがあり得ます。
踏み込む理由は、打球の威力上げたい、又は打球出来る範囲を拡げたいの2つがあると考えます。相手のボールが低速の場合、予想よりも浅くなることがあり、予め踏み込むスイングで対応することが得策なのかと最近思っています。相手からの低速のボールを正確に打球しコントロールする為に不可欠な身体の使い方があるて事なのかと思います。一方、相手のボールが高速(普通)の場合、踏み込まずに引き付けて打つことも可能かと思います。
別な例として、ロブはロブで返球するのが一番リスクが少ない。これも低速系技術の一種なのかと思います。バウンドしたボールを一旦落としてロブを打てば、ボールの落下軌道の下にラケットをセット出来ます。これにより打球ミスが軽減出来ます。一方、強打しようとするとボールの落下軌道、又はライジング軌道に対し横からラケットをスイングし、ボールとラケットスイングのそれぞれの軌道の交点のみでタイミングが合うよう調整が必要となり、途端に難易度が上がります。
なお、相手からの深い中ロブを後ろへ下がらずにライジングで、やや伏せたラケット面を上から被せてブロックする様な返球をする場合は、どちらかと言うと低速系技術のような気がします。この同じ打点をブロックせずにスイングして打球すると高速系。
今回の低速系の話しを簡単にまとめると、低速系の技術としては、打球範囲を拡げて安定とコントロールを念頭にした身体の使い方やスイング手法が重要なのか考えます。
あと、ここまで書いてきて何ですが、低速系/高速系とか表現や分類はあくまで個人的な解釈ですので悪しからず。
また何か思い付いたら追記します。
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